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枢木レイさんのブログ

2025年1月29日 (水) 15:34

お前も蝋人形にしてやろうか!

ヘビメタといえば、反社会的な歌を歌っているイメージがあるけど… 舞台を降りれば、タダの陰キャ率が高い。 と言うのも、ヘビメタって、技術の最高峰みたいな音楽ジャンルなのよね。 コツコツ練習できる人でないと、ヘビメタは弾けない。 だから、案外、真面目な人が多いのよね。 昼は、普通に公務員をやってたり、 赤ちゃんを、名前+さん付けで呼んだり、 ポイ捨てとか、絶対に許せない人だったり。 銀魂に登場する「ヘドロ」みたいな感じかな。 見た目は怖いけど、めっちゃ優しい。 彼らにとって、ヘビメタは、アイデンティティのコスプレだ。 お前を蝋人形にしてやろうか!!!!とか言ってるけど、 本気で蝋人形を作りたいわけではない。 そういうキャラクターを演じることを楽しんでいるだけ。 実際に、私が音楽をやる理由も、 音楽が好き…と言うよりは、 音楽を通じて、自分とは違う別の誰かを演じてみたいから…なんだよね。 だから、音楽だけでなく、演劇の経験もあったりする。 芸術に対する理解がない人は、 成果物=作者の人間性だと考えて、 ヘビメタアーティストを粗暴でガラの悪い人間と決めつける。 しかし、芸術が理解できる人は、 成果物を作者の人間性とリンクさせない。 芸術の理解は、本質を見抜ける目がないと難しいのである。 この感覚は、ブラックジョークや皮肉を楽しむ感覚に似ているかな。 ブラックジョークにせよ、皮肉にせよ、知性がないと笑えない。 ある意味、京都人の感覚にも似てるかも。 京都人って、営業さんを断る時に、 「考えときます」って言う。 でも、京都人の「考えときます」は、 まともに考えてない笑 その確率は「行けたら行く」って言った奴が、来る確率と同じくらい低い。 私は、生まれも育ちも関西だから、 ネイティブ並みに、京都語を翻訳できるが、 関西以外の人に話を聞いてると、分かりにくいという人が多い。 だから、京都人は嫌われるんだけど… 私は、そういう文化が好きなんだよね。 むしろ、私も、そっち側の人間だ。 人に文句を言う時に、 「バカ」とか「アホ」とか、頭の悪い言葉を使いたくないのよ。 私がマジでキレた時は、感情的に怒るんじゃなくて、 間接的な表現と、お堅い敬語で、相手との心理的距離を取ろうとする。 例えるなら、うんこみたいな言葉を、 生八ツ橋の皮で、何重にも包む…みたいなイメージかな。 それは、生八ツ橋の形をしたうんこなんだけど、 本質が理解できない人は、うんこと生八ツ橋の違いも理解できない。 だから、「味噌もクソも一緒」な奴なんだなと思いながら、心の中で、くすくす笑ってる。 逆に、理解できた人は「バカ」とか「アホ」とか言われるよりも、ムカつくと思う。 …相手をムカつかせるにも、知性が必要ってことだな。