2025年1月27日 (月) 2:45
渋沢栄一から学ぶおっさんの美学
渋沢栄一の論語と算盤を端的に要約すると… ビジネスは、利益だけを追求して、 自分だけが儲けようと思っていても成功しない。 自分の商売に関わる人、全員を幸せにする商売をすべきである。 要は、経営と道徳を融合したみたいな内容だな。 これは、私が自分で商売を始めた時から、 掲げている経営理念でもある。 私のビジネスに関わる人は、みんな幸せになってほしい。 でも、私も慈善事業者じゃないから、 サービスや商品に見合った報酬はもらわなければならない。 これは、ビジネスマンとしてだけではなく、 自分がサービスや商品を買う時も意識している。 最近は、無料で漫画を読めたり、 無料でスマホゲームができたりするけど、 私は、なんでも無料で済ませようとする風潮が納得できない。 漫画を書いたり、ゲームを開発することは、 簡単なことじゃない。 ものすごく時間をかけたり、 作品を作るための取材をしたりして、 ようやく、一つの作品が完成する。 もしも、漫画を読む人全員が、お金を払わなかったら、 漫画家は漫画で食ってけないから、 バイトをするなどして、漫画に集中できなくなる。 だから、私は、今後も良い作品を、 世に出して欲しいという思いで、お金を支払う。 要は、漫画家に対する投資だ。 …ま、無料漫画のビジネスモデルは、 広告収入で稼ぐことが目的だから、 ある程度は、収入が保証されているんだろうけど。 私自身の美学として、 楽しい時間を過ごさせてもらったクリエーターには、 お金を支払わないと気が済まないんだよね。 それに、広告があると、作品に集中しにくくなるから、 100点満点の作品でも、100点満点の楽しみ方ができないんだよね。 私は、お金を払ってでも、100%の状態で、 その作品に向き合いたい。 それがクリエーターに対する敬意だと思うし、 そういうファンでありたいのよね。 「粋」っていうのかなぁ。 特に、エンターテインメント業界やレジャー分野って、 給料が減った時に、真っ先に減らすことを検討する分野だと思うんだ。 だからこそ、遊ぶ人の人間性が如実に現れるし、 その中でも、綺麗に遊べる人は、かっこいいと思うんだよな。 ある意味、おっさん的な美学なんだけど… そういう遊び方ができるおっさんは、 幾つになっても、魅力的だと思う。